ヨーロッパ文化演習VI
埼玉大学教養学部ヨーロッパ文化演習VI(2012年度後期 金曜5限)
ホロコーストの表象をめぐって――ディディ=ユベルマン『イメージ、それでもなお』を読む
担当講師:小澤京子
目的など 日程 文献・映像
【ゼミの目的】
1)20世紀の思想にとって最もクリティカルであり、今なお議論され続けている「ホロコーストの表象」というテーマについて、問題の所在と言説史を理解する
2)「イメージ」をめぐる思考と言説に触れる
3)上記を通じて、私たちを取り巻く状況(社会、文化、制度)から「問い」を発見し、それを分析・考察するための「道具」と「方法論」を習得する。
【ゼミの進め方】
1)担当教員による解説、テーマ設定
・『イメージ、それでもなお』の位置づけ:何が問題なのか
2)発表担当者を決めて文献を講読。
発表者は①担当部分の要旨をまとめ、②本文中で触れられている固有名詞や書物・理論、作品も可能な限りで調べた上で、③自分なりの意見や批評、疑問点を明らかにし、①〜③までをまとめたレジュメを作成すること。
3)全員でのディスカッション
【成績評価】
授業中の発表50%、期末レポート50パーセント(レポートの字数、期限は後ほど告知)
←一人2回の発表分担となるため、期末レポートは免除or簡単なメモに変更?
【日程】
1)10月5日
イントロダクション(担当教員)
2)10月12日
分担決定、クロード・ランズマン『ショアー』/ゴダール『映画史』(担当教員)→レジュメ+α(webページ)
3)10月19日
ディディ=ユベルマン企画「アトラス」展について+「収容所の記憶」展論点整理(担当教員)→レジュメ(PDF)
4)10月26日
学生発表「地獄からもぎ取られた四枚のフィルムの切れ端」+「想像不可能なものすべてに逆らって」
レジュメのリンク https://skydrive.live.com/view.aspx?resid=B388270C520E0D21!111&app=Word
5)11月2日
学生発表「歴史の目の只中で」
6)11月9日
学生発表「似たもの、似ざるもの、生き残るもの」
7)11月16日
いくつかの参考文献との比較(担当教員)
8)11月30日
いくつかの参考文献との比較II(担当教員) 臨時休講
9)12月7日
学生発表「イメージ=事実あるいはイメージ=フェティッシュ」
レジュメのリンクhttps://skydrive.live.com/?cid=b388270c520e0d21&id=B388270C520E0D21!132
補足:http://d.hatena.ne.jp/nowherezen/20121207/1354871957
10)12月14日
学生発表「イメージ=アルシーヴあるいはイメージ=外観」
11)12月21日
学生発表「イメージ=モンタージュあるいはイメージ=嘘」
12)1月11日
学生発表「似ているイメージあるいは見せかけのイメージ」
13)1月18日
『イメージ、それでもなお』に関する総合討議
14)1月25日
モンタージュ、ムネモシュネ・アトラス(担当教員)→レジュメ(PDF)
15)2月1日
モニュメント、ミュージアムと記憶の問題(担当教員)→レジュメ(PDF)
*学生作成のレジュメについては、当ウェブサイト上での公開を希望したもののみを掲載。
【いろいろな前提】
第Ⅰ部:「収容所の記憶」展カタログに寄せられた文章がベース
第Ⅱ部:「収容所の記憶」展を批判する一派(esp.ヴァジュマンの論考「写真的信仰について」)への反駁
・ジョルジュ・ディディ=ユベルマン(Georges Didi-Huberman, 1953年- ):フランスの美術史家・美術批評家。「作家」や「芸術作品」、「実証的な歴史的事実」という概念に依拠する従来の美術史研究を脱構築し、「イメージの人類学」、「歴史記述におけるアナクロニスム(時系列の転倒・同期性)、「徴候としてのイメージ」といったアプローチを提起する。思考のバックグラウンドには、精神分析や哲学・現代思想がある。
【文献】
☆講義で扱うもの
・ジョルジュ・ディディ=ユベルマン『イメージ、それでもなお:アウシュヴィッツからもぎ取られた四枚の写真』橋本一径訳、平凡社、2006年。(教養共5F英語)
・原著Georges Didi-Huberman, Images malgré tout, Paris: Minuit, 2003.(閲覧室234.07:D)
・ジェラール・ヴァイクマン「写真的信仰について」橋本一径訳、『月刊百科』526-529号、2006年。
・「収容所の記憶」展カタログ Mémoire des Camps, Marval, 2001.
☆ディディ=ユベルマンのその他の著作(上掲書と関連のあるもの)
・Georges Didi-Huberman, L'oeil de l'histoire : Tome 3, Atlas ou le gai savoir inquiet, Paris: Minuit, 2011.(閲覧室701:D)英訳あり(展覧会カタログAtlas: How to Carry the World on One’s Back ?所収)、邦訳未刊。
・ディディ=ユベルマン『残存するイメージ――アビ・ヴァールブルクによる美術史と幽霊たちの時間』竹内孝宏・水野千依訳、人文書院、2005年。(閲覧室702.01:D)
[2012/11/15]GDH著作一覧はこちら→https://baby-alone.web.wox.cc/pages/seminar2012aw_gdh_works.html
☆参考文献:
・今橋映子『フォト・リテラシ――報道写真と読む倫理』中公新書、2008年。(文庫新書070.1:I)
・平倉圭『ゴダール的方法』インスクリプト、2010年。(閲覧室778.2:H)
・ジョルジョ・アガンベン『アウシュヴィッツの残りのもの――アルシーヴと証人』上村忠男・廣石正和訳、月曜社、2001年。(閲覧室234:A)
・ソール・フリードランダー編『アウシュヴィッツと表象の限界』上村忠男他訳、未來社、1994年。(埼大図書館には所蔵無)
・鵜飼哲・高橋哲哉編『『ショアー』の衝撃』未來社、1995年。(埼大図書館には所蔵無)
・アライダ・アスマン『想起の空間――文化的記憶の形態と変遷』安川晴基訳、水声社、2007年。(教育機構棟902:A)
・カルロ・ギンズブルク『歴史・レトリック・立証』上村忠男訳、2001年。(閲覧室204:G)
・ジル・ドゥルーズ『シネマ』全2巻、宇野邦一他訳、法政大学出版局、2006-2008年。(閲覧室778.01:D)
・ジャン=ポール・サルトル『サルトル全集 第12巻 想像力の問題』平井啓之訳、人文書院、1954年。(書庫958:cS25:1-12)
・ジークフリート・クラカウアー『カリガリからヒトラーへ』丸尾定訳、みすず書房、1995年。(書庫778.2:cK89c)
・ショシャナ・フェルマン『声の回帰──クロード・ランズマンの『ショアー』』上野成利・ 細見和之訳、太田出版、1995年。(埼大図書館には所蔵無)[2012/10/11追加]
・ジェフリー・ハートマン「破壊の書」末廣幹訳、『批評空間』第II期・第4号、1995年。(埼大図書館には所蔵無)[2012/10/11追加]
・ジャック・ランシエール『イメージの運命』堀潤之訳、平凡社、2010年(第5章:表象不可能なものがあるのかどうか)。(教養学部棟研究室701.1:R) [2012/11/01追加]
・香川檀『想起のかたち──記憶アートの歴史意識』水声社、2012年。(11月30日刊行)[2012/12/19追加]
【映像】
・クロード・ランズマン監督『ショアー』1985年。
・ジャン=リュック・ゴダール監督『映画史(Histoire(s) du cinéma)』1988-1998年。
・スティーヴン・スピルバーグ監督『シンドラーのリスト』1993年。
・アラン・レネ監督『夜と霧』1955年。
【参考URL】
・表象文化論学会ニューズレター『REPRE』03号(2007年)新刊紹介
ジョルジュ・ディディ=ユベルマン『イメージ、それでもなお アウシュヴィッツからもぎ取られた四枚の写真』橋本一径(訳)、平凡社、2006年08月[2012.10.05閲覧]
↑訳者の橋本一径氏自身による紹介文。この著作の賭金と、今後議論されるべき課題が簡潔にまとめられている。
【固有名詞・重要概念など】(今後追加・編集予定)
・プリーモ・レーヴィ
・ジョルジョ・アガンベン(『アウシュヴィッツの残りのもの』/『人権の彼方に――政治哲学ノート』)
・ハンナ・アーレント(「社会科学のテクニックと強制収容所の研究」『アーレント政治思想集成2』)
・クロード・ランズマン(ドキュメンタリー映画『ショアー』)
・ヨッヘン・ゲルツ(《ダッハウ・プロジェクト》、《反人種差別モニュメント》)
c.f.カウンター・モニュメントについて:http://www.goethe.de/kue/arc/dos/dos/zdk/ja204638.htm(パウル・ヅィールによるエッセイ、ゲーテ・インスティチュートのサイト)
・ジェラール・ヴァイクマン(ヴァジュマン)
・モーリス・ブランショ
・ジョルジュ・バタイユ「死刑執行人と犠牲者に関するいくつかの考察」『ジョルジュ・バタイユ著作集第14巻 戦争/政治/実存』/「サルトル」(邦訳無し)
・フィリップ・ミュラー:アウシュヴィッツのゾンダーコマンド。『ショアー』に登場する証人の一人。
・イメージの事後性(ディディ=ユベルマンの提起する概念 c.f. 『残存するイメージ』)
・ヴァルター・ベンヤミン「歴史の概念について〔歴史哲学テーゼ〕」(ちくま学芸文庫『ベンヤミン・コレクション1』所収のものは、DHの引用元とは言語・ヴァージョンが異なる)
・アネット・ヴィヴィオルカ:フランスの歴史学者、フランス国立科学研究所(CNRS)研究主任、20世紀のユダヤ人を巡る歴史、ホロコースト研究が専門。父方がポーランド系ユダヤ人。
・ツヴェタン・トドロフ(『極限に面して――強制収容所考』)
・エリザベット・パニュ
・ジャック・ラカン
・アラン・レネ(『夜と霧』)
・ラウル・ヒルバーグ
・クレマン・シェルー「収容所の記憶」展、2001年
・ジャック・マンデルボーム
・バービー・ゼライザー
・ピエール・ヴィダル=ナケ
・イルセン・アブー
・指標性(パースのいうインデックス)
・バルトの「それはかつてあった」
・オクターヴ・マンノーニ(フェティシズム「分かっている、しかしやはり」)
・ジークムント・フロイト
・スーザン・ソンタグ
・強制収容所(ダッハウ)、絶滅収容所(トレブリンカ)
・セルジュ・ダネー(ヴァジュマンの論文中に登場、『夜と霧』を観る)
・ジェームズ・モル監督『最後の日々』1998年
・スティーヴン・スピルバーグ(『シンドラーのリスト』)
・ジャン=ジャック・デルフール(ランズマンの擁護者)
・ミシェル・ド・セルトー(『歴史のエクリチュール』)
・ジャック・デリダ(『アルシーヴの病』)
・アビ・ヴァールブルク
・アルフレッド・ファルジュ(『アルシーヴの趣味/味覚』)
・マルク・ブロック
・カルロ・ギンズブルク
・ヘイドン・ホワイト
・ジャン=フランソワ・リオタール
・ジャン=ピエール・ヴェルナン
・シャルル・ボードレール(想像力の定義)
・クロード・レヴィ=ストロース
・フェルディナン・ド・ソシュール(意味作用による差異化)
・ジャック・カロ/ゴヤ/ピカソ/ミロ/フォートリエ/スチシェミンスキ/ゲアハルト・リヒター
・セルジュ・ダネー
・ジャック・リヴェット
・ブレヒト(批判的時間)
・マルセル・オルフュス(『哀しみと憐れみ』)
・エイゼンシュテイン
・アルフレッド・ヒッチコック
・ロベール・ブレッソン
・ジョルジュ・サドゥール(モンタージュ=嘘)
・ジャック・ランシエール
・ジョット《ノリ・メ・タンゲレ》/アンドレア・ピサーノ/パウル・クレー《新しい天使》/ブニュエル「破壊の天使」
・ジャン=リュック・ナンシー
・ゲルショム・ショーレム
・エルンスト・ブロッホ
・カール・レーヴィト
・ジークフリート・クラカウアー(映画を通じナチズムが大衆的現象であることを分析)
・カール・アインシュタイン:美術史家、『黒人彫刻』、『20世紀の芸術』の著作あり。バタイユによる『ドキュマン』誌にも協力・関与。
・ミリアム・ルヴォー=ダロンヌ:『政治の衰退:共通の場の生成論』、「記憶は他者を追い払うべきか?」「収容所の証明のために:似たものの想像力」『脆弱な人間性』
ホロコーストの表象をめぐって――ディディ=ユベルマン『イメージ、それでもなお』を読む
担当講師:小澤京子
目的など 日程 文献・映像
【ゼミの目的】
1)20世紀の思想にとって最もクリティカルであり、今なお議論され続けている「ホロコーストの表象」というテーマについて、問題の所在と言説史を理解する
2)「イメージ」をめぐる思考と言説に触れる
3)上記を通じて、私たちを取り巻く状況(社会、文化、制度)から「問い」を発見し、それを分析・考察するための「道具」と「方法論」を習得する。
【ゼミの進め方】
1)担当教員による解説、テーマ設定
・『イメージ、それでもなお』の位置づけ:何が問題なのか
2)発表担当者を決めて文献を講読。
発表者は①担当部分の要旨をまとめ、②本文中で触れられている固有名詞や書物・理論、作品も可能な限りで調べた上で、③自分なりの意見や批評、疑問点を明らかにし、①〜③までをまとめたレジュメを作成すること。
3)全員でのディスカッション
【成績評価】
授業中の発表50%、期末レポート50パーセント(レポートの字数、期限は後ほど告知)
←一人2回の発表分担となるため、期末レポートは免除or簡単なメモに変更?
【日程】
1)10月5日
イントロダクション(担当教員)
2)10月12日
分担決定、クロード・ランズマン『ショアー』/ゴダール『映画史』(担当教員)→レジュメ+α(webページ)
3)10月19日
ディディ=ユベルマン企画「アトラス」展について+「収容所の記憶」展論点整理(担当教員)→レジュメ(PDF)
4)10月26日
学生発表「地獄からもぎ取られた四枚のフィルムの切れ端」+「想像不可能なものすべてに逆らって」
レジュメのリンク https://skydrive.live.com/view.aspx?resid=B388270C520E0D21!111&app=Word
5)11月2日
学生発表「歴史の目の只中で」
6)11月9日
学生発表「似たもの、似ざるもの、生き残るもの」
7)11月16日
いくつかの参考文献との比較(担当教員)
9)12月7日
学生発表「イメージ=事実あるいはイメージ=フェティッシュ」
レジュメのリンクhttps://skydrive.live.com/?cid=b388270c520e0d21&id=B388270C520E0D21!132
補足:http://d.hatena.ne.jp/nowherezen/20121207/1354871957
10)12月14日
学生発表「イメージ=アルシーヴあるいはイメージ=外観」
11)12月21日
学生発表「イメージ=モンタージュあるいはイメージ=嘘」
12)1月11日
学生発表「似ているイメージあるいは見せかけのイメージ」
13)1月18日
『イメージ、それでもなお』に関する総合討議
14)1月25日
モンタージュ、ムネモシュネ・アトラス(担当教員)→レジュメ(PDF)
15)2月1日
モニュメント、ミュージアムと記憶の問題(担当教員)→レジュメ(PDF)
*学生作成のレジュメについては、当ウェブサイト上での公開を希望したもののみを掲載。
【いろいろな前提】
第Ⅰ部:「収容所の記憶」展カタログに寄せられた文章がベース
第Ⅱ部:「収容所の記憶」展を批判する一派(esp.ヴァジュマンの論考「写真的信仰について」)への反駁
・ジョルジュ・ディディ=ユベルマン(Georges Didi-Huberman, 1953年- ):フランスの美術史家・美術批評家。「作家」や「芸術作品」、「実証的な歴史的事実」という概念に依拠する従来の美術史研究を脱構築し、「イメージの人類学」、「歴史記述におけるアナクロニスム(時系列の転倒・同期性)、「徴候としてのイメージ」といったアプローチを提起する。思考のバックグラウンドには、精神分析や哲学・現代思想がある。
【文献】
☆講義で扱うもの
・ジョルジュ・ディディ=ユベルマン『イメージ、それでもなお:アウシュヴィッツからもぎ取られた四枚の写真』橋本一径訳、平凡社、2006年。(教養共5F英語)
・原著Georges Didi-Huberman, Images malgré tout, Paris: Minuit, 2003.(閲覧室234.07:D)
・ジェラール・ヴァイクマン「写真的信仰について」橋本一径訳、『月刊百科』526-529号、2006年。
・「収容所の記憶」展カタログ Mémoire des Camps, Marval, 2001.
☆ディディ=ユベルマンのその他の著作(上掲書と関連のあるもの)
・Georges Didi-Huberman, L'oeil de l'histoire : Tome 3, Atlas ou le gai savoir inquiet, Paris: Minuit, 2011.(閲覧室701:D)英訳あり(展覧会カタログAtlas: How to Carry the World on One’s Back ?所収)、邦訳未刊。
・ディディ=ユベルマン『残存するイメージ――アビ・ヴァールブルクによる美術史と幽霊たちの時間』竹内孝宏・水野千依訳、人文書院、2005年。(閲覧室702.01:D)
[2012/11/15]GDH著作一覧はこちら→https://baby-alone.web.wox.cc/pages/seminar2012aw_gdh_works.html
☆参考文献:
・今橋映子『フォト・リテラシ――報道写真と読む倫理』中公新書、2008年。(文庫新書070.1:I)
・平倉圭『ゴダール的方法』インスクリプト、2010年。(閲覧室778.2:H)
・ジョルジョ・アガンベン『アウシュヴィッツの残りのもの――アルシーヴと証人』上村忠男・廣石正和訳、月曜社、2001年。(閲覧室234:A)
・ソール・フリードランダー編『アウシュヴィッツと表象の限界』上村忠男他訳、未來社、1994年。(埼大図書館には所蔵無)
・鵜飼哲・高橋哲哉編『『ショアー』の衝撃』未來社、1995年。(埼大図書館には所蔵無)
・アライダ・アスマン『想起の空間――文化的記憶の形態と変遷』安川晴基訳、水声社、2007年。(教育機構棟902:A)
・カルロ・ギンズブルク『歴史・レトリック・立証』上村忠男訳、2001年。(閲覧室204:G)
・ジル・ドゥルーズ『シネマ』全2巻、宇野邦一他訳、法政大学出版局、2006-2008年。(閲覧室778.01:D)
・ジャン=ポール・サルトル『サルトル全集 第12巻 想像力の問題』平井啓之訳、人文書院、1954年。(書庫958:cS25:1-12)
・ジークフリート・クラカウアー『カリガリからヒトラーへ』丸尾定訳、みすず書房、1995年。(書庫778.2:cK89c)
・ショシャナ・フェルマン『声の回帰──クロード・ランズマンの『ショアー』』上野成利・ 細見和之訳、太田出版、1995年。(埼大図書館には所蔵無)[2012/10/11追加]
・ジェフリー・ハートマン「破壊の書」末廣幹訳、『批評空間』第II期・第4号、1995年。(埼大図書館には所蔵無)[2012/10/11追加]
・ジャック・ランシエール『イメージの運命』堀潤之訳、平凡社、2010年(第5章:表象不可能なものがあるのかどうか)。(教養学部棟研究室701.1:R) [2012/11/01追加]
・香川檀『想起のかたち──記憶アートの歴史意識』水声社、2012年。(11月30日刊行)[2012/12/19追加]
【映像】
・クロード・ランズマン監督『ショアー』1985年。
・ジャン=リュック・ゴダール監督『映画史(Histoire(s) du cinéma)』1988-1998年。
・スティーヴン・スピルバーグ監督『シンドラーのリスト』1993年。
・アラン・レネ監督『夜と霧』1955年。
【参考URL】
・表象文化論学会ニューズレター『REPRE』03号(2007年)新刊紹介
ジョルジュ・ディディ=ユベルマン『イメージ、それでもなお アウシュヴィッツからもぎ取られた四枚の写真』橋本一径(訳)、平凡社、2006年08月[2012.10.05閲覧]
↑訳者の橋本一径氏自身による紹介文。この著作の賭金と、今後議論されるべき課題が簡潔にまとめられている。
【固有名詞・重要概念など】(今後追加・編集予定)
・プリーモ・レーヴィ
・ジョルジョ・アガンベン(『アウシュヴィッツの残りのもの』/『人権の彼方に――政治哲学ノート』)
・ハンナ・アーレント(「社会科学のテクニックと強制収容所の研究」『アーレント政治思想集成2』)
・クロード・ランズマン(ドキュメンタリー映画『ショアー』)
・ヨッヘン・ゲルツ(《ダッハウ・プロジェクト》、《反人種差別モニュメント》)
c.f.カウンター・モニュメントについて:http://www.goethe.de/kue/arc/dos/dos/zdk/ja204638.htm(パウル・ヅィールによるエッセイ、ゲーテ・インスティチュートのサイト)
・ジェラール・ヴァイクマン(ヴァジュマン)
・モーリス・ブランショ
・ジョルジュ・バタイユ「死刑執行人と犠牲者に関するいくつかの考察」『ジョルジュ・バタイユ著作集第14巻 戦争/政治/実存』/「サルトル」(邦訳無し)
・フィリップ・ミュラー:アウシュヴィッツのゾンダーコマンド。『ショアー』に登場する証人の一人。
・イメージの事後性(ディディ=ユベルマンの提起する概念 c.f. 『残存するイメージ』)
・ヴァルター・ベンヤミン「歴史の概念について〔歴史哲学テーゼ〕」(ちくま学芸文庫『ベンヤミン・コレクション1』所収のものは、DHの引用元とは言語・ヴァージョンが異なる)
・アネット・ヴィヴィオルカ:フランスの歴史学者、フランス国立科学研究所(CNRS)研究主任、20世紀のユダヤ人を巡る歴史、ホロコースト研究が専門。父方がポーランド系ユダヤ人。
・ツヴェタン・トドロフ(『極限に面して――強制収容所考』)
・エリザベット・パニュ
・ジャック・ラカン
・アラン・レネ(『夜と霧』)
・ラウル・ヒルバーグ
・クレマン・シェルー「収容所の記憶」展、2001年
・ジャック・マンデルボーム
・バービー・ゼライザー
・ピエール・ヴィダル=ナケ
・イルセン・アブー
・指標性(パースのいうインデックス)
・バルトの「それはかつてあった」
・オクターヴ・マンノーニ(フェティシズム「分かっている、しかしやはり」)
・ジークムント・フロイト
・スーザン・ソンタグ
・強制収容所(ダッハウ)、絶滅収容所(トレブリンカ)
・セルジュ・ダネー(ヴァジュマンの論文中に登場、『夜と霧』を観る)
・ジェームズ・モル監督『最後の日々』1998年
・スティーヴン・スピルバーグ(『シンドラーのリスト』)
・ジャン=ジャック・デルフール(ランズマンの擁護者)
・ミシェル・ド・セルトー(『歴史のエクリチュール』)
・ジャック・デリダ(『アルシーヴの病』)
・アビ・ヴァールブルク
・アルフレッド・ファルジュ(『アルシーヴの趣味/味覚』)
・マルク・ブロック
・カルロ・ギンズブルク
・ヘイドン・ホワイト
・ジャン=フランソワ・リオタール
・ジャン=ピエール・ヴェルナン
・シャルル・ボードレール(想像力の定義)
・クロード・レヴィ=ストロース
・フェルディナン・ド・ソシュール(意味作用による差異化)
・ジャック・カロ/ゴヤ/ピカソ/ミロ/フォートリエ/スチシェミンスキ/ゲアハルト・リヒター
・セルジュ・ダネー
・ジャック・リヴェット
・ブレヒト(批判的時間)
・マルセル・オルフュス(『哀しみと憐れみ』)
・エイゼンシュテイン
・アルフレッド・ヒッチコック
・ロベール・ブレッソン
・ジョルジュ・サドゥール(モンタージュ=嘘)
・ジャック・ランシエール
・ジョット《ノリ・メ・タンゲレ》/アンドレア・ピサーノ/パウル・クレー《新しい天使》/ブニュエル「破壊の天使」
・ジャン=リュック・ナンシー
・ゲルショム・ショーレム
・エルンスト・ブロッホ
・カール・レーヴィト
・ジークフリート・クラカウアー(映画を通じナチズムが大衆的現象であることを分析)
・カール・アインシュタイン:美術史家、『黒人彫刻』、『20世紀の芸術』の著作あり。バタイユによる『ドキュマン』誌にも協力・関与。
・ミリアム・ルヴォー=ダロンヌ:『政治の衰退:共通の場の生成論』、「記憶は他者を追い払うべきか?」「収容所の証明のために:似たものの想像力」『脆弱な人間性』
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